清野祥一 個展

2011年 3月 25日 (金) - 4月 9日 (土)

営業:木、金、土  時間:1:00PM - 7:00PM


マリー ギャラリーは、正式オープンの第一弾として、清野祥一の個展を開催いたします。

清野祥一は、土、石、グラファイト、アルミニウムを焼くという行為を通じ、 火と物質の反応を彫刻作品として表現する。物質は火と交わると、状態を変化させ、 見た目をも変える。そして、焼成の際に物質や火の性質などによって予期しない変化が起こる。 焼く前には存在した物質が、焼かれることにより自身を留めず、あたかも消えたようにみえる。 しかし、その物質は姿形を変えて新しいものとして存在する。

清野は1977年の初個展から、ものの自然な形、最も簡潔な形にこだわってきた。 自然体であり装飾されていないものは、もの自らがはっきりと主張する。 だからこそ、真の姿で火と対峙し、変容する過程を集約した作品が完成する。

本展覧会で発表する作品では、セラミックスフィルターとグラファイトを使用している。 セラミックスフィルターは廃油などの精製や除菌をはじめ、 半導体の製造過程などにも使用されており、見えないところで生活と強いつながりがある。 グラファイトもわれわれの日常生活に遍在し、携帯電話やパソコン、自動車、 航空宇宙産業に使用されている。しかし、グラファイトと火の出会いは、 われわれ自身と生活を破壊する核爆弾を暗示する。生と死、どちらにも直結している物質を使用して 美術作品を作る。火と出会い、破滅へと誘う物質は、清野と火に同時に出会うことにより 新たな物質へ変化する。その存在の意味さえも変わる。


より詳細な情報は清野祥一の公式ホームページにてご確認ください。
または、弊社までメールにてお問い合わせください。
http://seinoshoichi.art758.com/
info@mariegallery.com

皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。