マリー ギャラリーは、正式オープンの第一弾として、清野祥一の個展を開催いたします。
清野祥一は、土、石、グラファイト、アルミニウムを焼くという行為を通じ、
火と物質の反応を彫刻作品として表現する。物質は火と交わると、状態を変化させ、
見た目をも変える。そして、焼成の際に物質や火の性質などによって予期しない変化が起こる。
焼く前には存在した物質が、焼かれることにより自身を留めず、あたかも消えたようにみえる。
しかし、その物質は姿形を変えて新しいものとして存在する。
清野は1977年の初個展から、ものの自然な形、最も簡潔な形にこだわってきた。
自然体であり装飾されていないものは、もの自らがはっきりと主張する。
だからこそ、真の姿で火と対峙し、変容する過程を集約した作品が完成する。
本展覧会で発表する作品では、セラミックスフィルターとグラファイトを使用している。
セラミックスフィルターは廃油などの精製や除菌をはじめ、
半導体の製造過程などにも使用されており、見えないところで生活と強いつながりがある。
グラファイトもわれわれの日常生活に遍在し、携帯電話やパソコン、自動車、
航空宇宙産業に使用されている。しかし、グラファイトと火の出会いは、
われわれ自身と生活を破壊する核爆弾を暗示する。生と死、どちらにも直結している物質を使用して
美術作品を作る。火と出会い、破滅へと誘う物質は、清野と火に同時に出会うことにより
新たな物質へ変化する。その存在の意味さえも変わる。
より詳細な情報は清野祥一の公式ホームページにてご確認ください。
または、弊社までメールにてお問い合わせください。
http://seinoshoichi.art758.com/
info@mariegallery.com
皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。