マリー ギャラリーは、正式オープンの第三弾として、松山広視の個展を開催いたします。
松山広視は、色と形態の関係および、それが置かれた空間との関係性を追究する。
松山は製作の最初に直感で色を定める。活動を始めた頃の色数は少なかったが、製作を続けるうちだんだんと色数が増え、
あるときに気づくと黒一色を使用していた。次に、黒の上に色で描くようになった。
しかし、なにかを描くことは筆のストロークを残すことになる。そこに心情が表れるため描くことをやめた。
形は、色の次に重要である。当初は単純な形の平面的な作品を製作していたが、
描くことを中断してからは立体的な形に取り組んできた。
最初はアクリル絵の具により四角や円を塗りつぶすように描き、
色とイメージの絵画を製作した。しかし、そのものの物質的なあり方を強調するため、
油絵の具によってチューブから壁に直接色を出すように変更した。
偶発的にできる形は松山の心情を反映したものではなく、そのもの自体に
個性が表れる。また、物質的なものは形態のイメージを強く残すため、
そこから色以外のイメージが現れる。
本展覧会では、これまでの絵画性に加え、色と形態に対するイメージを立体的に表現する。
簡単で単純な絵と形だからこそ周りにあるものを感じて楽しむことができる。
ギャラリー空間は日常と比べてまったく異質な空間であり、松山の作品を際立たせる。
そこで鑑賞者と作品が一定の緊張感のなかで対峙することにより
自分自身と周りにあるものを感じさせる。
より詳細な情報は
松山広視の公式ホームページにてご確認ください。
または、弊社までメールにてお問い合わせください。
info@mariegallery.com
皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。