小谷浩士 個展

2011年 7月 22日 (金) - 8月 6日 (土)

営業:木、金、土  時間:1:00PM - 7:00PM


マリー ギャラリーは、正式オープンの第四弾として、小谷浩士の個展を開催いたします。

小谷浩士は平面作品の内に、人が存在する空間と、それに対する経時の関係を表現している。 見ているようで見ていない、覚えているようで覚えていないことを捕まえて形に起こす。 それらは描こうとして現れるのではなく、唐突に脳裏をよぎるイメージである。 そのイメージはある瞬間をおぼろげに捉えたものであると、小谷は考える。 瞬間とは「今」を示している。「今」は明確な概念であるが、同時にとても曖昧である。 「今」を認識したとたん、たちまち過去になり、未来が迫ってくる。

 小谷は時間を線として表現する。また、人間の一生も「今」という点が 繋がり、線としての一本の道をたどる。 見た目につながっているようでも、線には必ず書き始めと終わりがある。 人間が存在しているということも、生まれそして消えることを意味する。 さらに、そのなかには先祖代々受け継がれてきたものが流れ、 一人の人を通してまた続いていく。

白と黒は、小谷にとって、それぞれ終わりと始まりの両方の意味を持つ。 それらの色は、自身の存在を互いが在ることで強調することができる。 二つの色が混ざり合うところに「今」があると考える。 小谷は人が関わる空間を表現し、存在することを示してきた。 その空間はとても曖昧な場所にある。たとえば意識と無意識が行き交う空間、 現実と非現実を体感する此処にある空間、そして 現在、過去、未来の時間が内在する空間を指す。 それらの空間のつながりの中で人間は存在している。

今回の個展では、題名と共に、より具体性を持った作品を展示する。 それらは3つのシリーズ、「STILL LIFE」、「仏を真似る」、 「割れたガラス、山を模す」で構成されている。また、制作が期間限定の新シリーズを 発表する。漠然とした地としての空間には、線で表れた時が浮かぶ。


より詳細な情報は小谷浩士の公式ホームページにてご確認ください。
または、弊社までメールにてお問い合わせください。
info@mariegallery.com

皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。