松永久彦 個展 『記憶の回想』

2011年 11月 04日 (金) - 11月 19日 (土)

営業:木、金、土  時間:1:00PM - 7:00PM


マリー ギャラリーは、正式オープンの第七弾として、松永久彦の個展を開催いたします。

松永久彦は、平面と立体の関係性をさまざまな角度から追究し、表現する。 平面を解体し、立体としてまったく違うものへ構築している。 彼は静物画のような、立体を平面に置き換えたものに対して、 さらにそれを新たな立体へ展開することを試みてきた。 すでに立体となっているものは、実在していることを証明するための実験の対象になる。 そして今回の個展では、実在の証拠の一つとなり得る、『影』の意味を探る。

松永の作品は、キュビズムのように形体へのこだわりを平面に表すというよりも、 むしろそれを通り越したところで、形体を変化させる。 立体性と平面性が互いを取り入れ合うということではなく、 立体と平面の立場を逆転させることで相違の関係性を崩し、改めて意識できるものを表現する。

本展覧会は、タイトルを『記憶の再生』とし、 今年10月に名古屋で開催した個展『残影』に続く展覧会である。 ものが日常に溶け込み、存在していることがわかっていても、 そのもの自体がなくなれば忘れていく。 しかし、それは確かに存在したと思う時、おもかげが見えてくる。 おもかげとは、写実的に思い出されたものというより、漠然とした影なのである。 そして時を経へた影は、ものの回想を紡いでいく。


より詳細な情報は松永久彦の公式ホームページにてご確認ください。

皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。