マリー ギャラリーは、正式オープンの第十一弾として、高木英雄の個展を開催いたします。
高木英雄は、自然現象が生じる源を探求する行為を起点とし、
自分という人間を通して自然と人のつながりを表現する。
彼には、人間は自然に生かされているという思いが常にある。
そして、その自然はいったいどのような仕組みで自分の生命を作り上げているのかを
考えるうちに、その仕組み自体を作り出したいという気持ちを持つようになった。
高木の作品は紙で作られる。この紙は、木からできている。
これまでは、紙は使用しない木の部分からできていたり、
使った後も焚き付けや鼻紙など無駄になることはなかった。
しかし、世の中が発達するにつれ、紙は作られる時点から無駄な伐採により作られ、
作られた後も無駄になったものが捨てられるようになった。
高木の人生の中で、この変化は印象的なものであった。
上に説明したような素材を使って、形による自然を表現する。
高木は紙と対話しながら、自然にまつわるものを自分の手で作り出す。
自身を通すことにより、マクロとミクロの世界で得た実体験を表現する。
本展覧会は、完成された美の不自然さをテーマとしている。
これまでの作品では、『欠け』と『再生』が両方存在し、そこに在る自然について表現していた。
今回は、頂点だけでつなげられた正四面体によって不安定な存在を強調し、
人間の認識する『完成』とはなにかを問う。
より詳細な情報は
高木英雄の公式ホームページにてご確認ください。
または、弊社までメールにてお問い合わせください。
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皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。